
ドライスーツといえども2年目を迎えると首周りと袖口のラテックスが緩くなって少しだけ水が浸入してくる。
海の上ではそれで寒い思いをするほどではないが、陸に上がってじっとしていると湿った衣類はじわじわ冷えてくる。
ましてシュラフに潜り込んで快適な安眠をキープするためには、絶対に乾いた着替えは不可欠だ。
上から下まで着替えワンセット。
ドライバッグに入ってるはずだったが、ソックスだけ入れ忘れていた。
湿ったソックスを我慢して履いているよりは素足のがマシだね。
足元がちょっとだけ涼しいが、まあ寝れないほどではない。

明け方風の音で目が覚めた。
2日目は強風に見舞われるのだろうか?
ここ諸磯は地続きなので安心だが、もしも横瀬島みたいな小さな島でキャンプしていたらこんな風の音は不安でたまらなくなるな。
心配だった風も9時を回る頃にはすっかり納まった。

これといった予定も当てもなく出艇。
昨日は南三浦を回ったので今日は北へ行ってみようか。
森戸海岸まで足を伸ばして、かねてからの念願だった後楽のカキフライを食べたいなぁ。
よし、目標は森戸海岸。

亀城灯台の脇を抜け、沖出しコースで小田和湾を超えたあたりで腹が減ってたまらなくなる。
あと1時間くらいで森戸海岸まで着かないと帰りの時間が足りなくなるだろう。
1時間で本当にたどり着けるのか?
着かなかったら飯を食わずにUターンしなければならない。
だいたい森戸海岸はどこだ?
空気の透明度がイマイチで陸地のどの辺りが森戸海岸なのかはっきりしない。
今自分がいる場所もはっきりしない。
空腹も手伝ってたまらなく心細くなる。
たまたまその時6mくらいの風が吹いた。
風が上がるという客観的根拠はなにもなかったが、一度不安に取り付かれた心は簡単に折れてUターン。
もういいや、このままナハマに戻って2日目は終了でもいいや。
帰路につくとほどなく風は納まって海は再びベタ凪に・・・。
まあいいや、このまま帰るか。

このままナハマに戻っても歩いて行ける距離に飯屋はないなぁ。
艇の片付けをしてクルマで出発したら飯を食うのは1時間以上あとか・・・。
ならもう一漕ぎして荒井浜で飯食ってから帰るか。

昨日と同じ荒井浜の「海の美術館」で食事も済ませ、ナハマに戻ると海岸から出艇してきたグループが・・・。
お、Shunさんじゃありませんか。
初心者マッキーを引率して小網代湾までミニツーリングだそうだ。
んー、じゃ、せっかくだから僕もお供します。(笑)

Tomeさんの奥さん。
シットオンだけど、このターポン160は速い。
リジッド艇はみんな初心者マッキーのペースに合わせてのんびり漕ぎだったため、ターポンはぶっちぎりの快漕を見せた。(笑)

小網代湾でカヤックチェンジの初心者マッキー。
んじゃ、帰路は僕のスパローに乗ってみる?
荷物満載で重くなってるけど・・・。
僕はショーネンさんのイヌクシュクに乗せてもらった。
ド迫力のエクスペディション用ハイボリューム艇だ。
ラダーの効用も試してみよう。

さしたる目的もなくたださまよっていたキャンツー2日目だったけど、ナハマに戻って無事終了です。
お疲れ様。
最後にイヌクシュクでロール3発。
うわー、水つめてー!(笑)

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