2005/3/16
しばらく前に届いたあなたからの手紙のことを思う。
それは、短いお礼の手紙でした。
それは、書き置きのように、
余裕のない情況で、書かれたであろう手紙。
本来の場所からではなく、仮の場所から出された手紙。
短い文面の中で、あなたはそのことを詫びさえしていました。
今のあなたはどのようなところにいるのでしょうか。
私には知る由もありませんが、いずれにせよ、
手紙をお送りいただいたことに感謝します。
苦労をおかけしたなら申し訳ありませんでした。
もう、無理はなされないよう。
私は、変わらず、いつもここで
あなたのご無事と幸せをお祈りしています。
「ではさようなら。」
海に投げ入れられた壜はいつも戻ってくる。
― モーリス・ブランショ

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