12/29、いよいよ今年のカヌーの漕ぎ納めだ。今年最後の締めくくりに選んだのは加古川市の沿岸、東播磨港を越えるコースだ。ここをいくと大阪から岡山の牛窓までが繋がる。既に東は愛知県に到達してるので東西で近畿圏を越える事になる。
今回一緒に行くのはナマズ小僧さん、今年の秋からシーカヤックで本格的に漕ぎはじめわずか3ヶ月で和歌山県の加太から淡路島経由で神戸市、また舞子から小豆島経由で岡山の宇野までつないでいる。今回の予定は大蔵谷から姫路の的形まで、さあいってみよう!

(明石大橋を眺めて。いざ出発!)
朝、守口で合流して一路明石へ。車を置いて出発だ。出るときにアクシデント、実は知らなかったのだが大蔵谷はボートや船舶の出艇禁止だった。警備員さんに怒られる。本当に知りませんでした、ゴメンナサイ。
さて気を取り直し出艇、この日は大潮で追い潮に乗って一気に距離を稼ぐ計画。しかし三角波が半端じゃない。とてもまともに漕げない。しかし時速は8-9km/h、うーん凄い。まあきついのもほんの2kmほど、明石港を越えたあたりからベタ凪です。

(網の下を漁船がくぐっている、海苔の取り込みだろうか?)
その後は江井ヶ島、魚住と順調に通過、いよいよ前方に大きな水路が見えてくる。東二見だ、ここから加古川の河口を入れて実に17kmにわたって東播磨港が続く。まずは三菱重工の岸壁を越えるべく沖に針路をかえる。
ちょうどその辺りが海苔の養殖地になっている様子、一帯に張られた網がある。そして前にアームのようなものをのばした漁船がその網の下を次々とくぐっていく。まるで障害物競走のようだ。どうもその下でなにかしているようだがよくわからない。辺りにはネットを被って止まっている船が多く不思議な光景、今までかなり漁船を見てきたがこういうのは初めてだ。

(見える限り工場群が続く、まあ私的にはこれもまた面白いのだが)
海苔の養殖地も抜けていよいよ岸壁にとりつく。見渡す限り工場群が続く。電車に乗っている時にはこの風景は見えないので実感がないが実際みると凄いもんだ。ちょうど大阪では堺−高石の辺りがこんな感じ。ただもう少し距離が短い。とにかくここは抜けるしかないので黙々と漕いでいく。

(年末でも工場は稼働している。青い空との対比が印象的だった)
それでも所々水路があり工場からクレーン、煙突へと景色もかわる。まあ岸壁沿いなので船舶もこないので気が楽だ。ただ時々渡る水路は出入りがあるので一気に漕ぎ抜く。
途中加古川の手前に上陸できるポイントを発見。正直今回は食事も浮いたままと思っていたのだがあがれるのなら上がった方が楽、食べながら来た方向を見ると巨大船が出ていく途中、やはりかなりの大型船も停泊してる。

(港の入り口の灯台、かなり反射波がある)
加古川を越えると東播磨港も残り5km、最後の関電発電所を越えるともう的形が見える。実に3時間弱かかってやっと工場群を抜ける。もうここまできたらあと僅か、そんな思いで一気に進んでいく。
この6月に的形に来たときにかなり駅からは遠かった。そこで今回は八家駅に着くべく少し先へ針路を変える。沖にはその時に渡った上島が、そして家島諸島が見える。順調にいってたようだが実はそこからが遠かった。八家駅へ上がる川もすぐわからずに止まっては進みまた止まりのくり返し。しかしようやく川を漕ぎ上がり無理矢理カヤックをひきずりあげる。PM2:11ゴール、総行程31.9km 移動平均6.3km/h 全体平均5.8km/hでした。

(川には船舶がズラッと停泊している)
そこから電車で車を取りに行く。そして再び八家へ戻ってカヤックを回収してから大阪へ。しかしまあ兵庫県の海岸線のなんと長い事よ。尼崎から始まり赤穂までゆうに100kmを越える。これをようやくカヤックで繋げることができた。初めて赤穂市で漕いだのが平成15年、その後神戸港から西宮、尼崎、明石から神戸、姫路から家島、赤穂から家島ときて最後に明石から姫路だ。またつい先日つながった淡路島の東岸・南岸も兵庫県、でもこれで兵庫から岡山へ伸ばすことができたわけだ。

(車を取りにスタート地点へ、淡路島を見ながら万感胸にくる)
こうして2008年のカヤックは終わった。5つのテーマの終結、そしていよいよ近畿を出て東は伊良湖、西は牛窓・・・繋げるにしてもそこまでいくだけでも大変になってきた。でも実際よくきたものだ。さあ来年はどこまで行けるのだろう!

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