
大阪で戦国時代に有名な海戦があった。織田信長と石山本願寺(今の大阪城の場所)の戦いで、毛利、雑賀水軍と織田方の九鬼水軍が戦ったというもの。
実は前回のBLOGで書いた南港のあたりになる。あの辺を漕ぎたかった大きな理由がコレ。あのとき北浜から下ったけど、あそこから天満橋までいって寝屋川に入るとそこはもう大阪城。とにかくカヌーを漕いでいてこういう昔の事を考えるのが楽しい。
この本は「戦鬼たちの海・織田水軍の将 九鬼嘉隆」白石一郎著 文春文庫 平成15年2月23日 読了
とにかくこの白石さんは海ものが素晴らしい。直木賞作の「海狼伝」に続編の「海王伝」。ウィリアム・アダムスを主人公にした「航海者」などは絶品である。この「戦鬼たちの海」も織田信長とその家臣団について今までと違った角度から見れるし、最後まで熱気がありおすすめである。
この本のほかにも紀州雑賀衆の本も読んだのだが、雑賀崎はもちろんの事、深日、貝塚、岸和田などもでてきてより実感がわく。実際おかの上は道路ができ、昔の面影はないところが多いけど、海上は岸の建物はともかく、淡路島や神戸、大阪が見えるのはそれこそ昔からかわらない。天正六年といえばもう400年以上前。そんなことを考えながらカヌーを漕いでいるとしびれるような感動がある。
こんなこと考えたりしてると、ふと琵琶湖で安土(信長)、長浜(秀吉)坂本(光秀)の北近江から湖東、湖西にかけて漕いでみたくなったりする。当然、そこまで寝屋川の我が家から繋げていくのがまた楽しいのだが。
今、土佐日記のコース(土佐-京都)は半分終わった。(山城〜摂津〜泉州〜紀州〜阿波)もし土佐までいってから土佐日記読んだら、また感動するだろうなあ。歴史派パドラーにとって本を読む度にいきたいところがひろがっていく。

※ある日の二色の浜の空 昔もこんな空を見ながら船にのってたのだろうか!
★今年に伊勢から伊良湖に渡る途中に通った答志島に九鬼嘉隆の墓がある。このBlogを書いたころは志摩の国にいくとは正直思ってなかった。しかし来年は九鬼の城のあった大王崎へいってみたいもんだ。

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