『バルバロッサの場合』
シックス・アングルズ第15号収録。前回からポール・ブリッツさんのリクエストがありまして、当方甚だ準備不足だったのですが、なんとか対戦出来ました。元版はタクテクス誌の第2回デザインコンテスト入選作品で、1989年にタクテクス第65号付録となった山崎雅弘さんの処女作でもあります。
6A版では一部システム改訂があり、ターン数もソ連軍冬季反攻を表現すべく延長されました。山崎さんの
ブログにも記事がありますので、興味あれば御一読を。
ドイツ軍の作戦ユニットは軍規模で、そのステップ数を所属師団数として管理しますが、付属の図表だと勝手が悪いので、自作しました。ポールさんも同様のを自作されておりました。

このゲームの特徴は、何と言ってもそのシステム。両軍の間に衝立を立ててのブラインド方式です。ただしソ連軍はドイツ軍の位置情報など多くの部分を把握できるため、デザイナーは「シングルブラインド」としています。

過去に(タクテクス版の)対戦経験があるポールさんが作業負荷のより大きいソ連軍を担当。準備不足の私がドイツ軍を担当しました。どのくらい準備不足だったかというと、ドイツ軍のセットアップと移動戦闘までは目を通したが、補給ルールは・・・という具合。

第1ターン終了時、ドイツ軍から見た盤面。2個装甲軍が突出しすぎて補給切れ。盤上にあるマーカーは、最前線以外で未確認のソ連軍の初期配置起点。
ドイツ側からは、自軍に接していないソ連軍は見えません。戦闘結果判定も隠匿なので、全滅か退却かも不明。ソ連側のチャートをずっと参照していれば、ある程度予想までは予想できますが。

第2ターン終了時。スモレンスク、キエフまで占領。

第3ターンの終了時、ポールさんの勧めもあって、勝利条件はオプションルールを使用。判定結果は「軍事ポイント」での判定。本当はマップ左上に専用の表示トラックがあります。

第4ターン終了時。レニングラード、オデッサを攻撃するもさすがに大都市は落ちません。

第5ターン終了時。10月で泥の季節。北方は攻勢をあきらめ現状維持。中央軍集団先鋒はツーラを落とし、モスクワ接敵。南方はクリミア半島基部の戦線構築をサボったら、見事にすり抜けられて補給切れ。かなり不注意でした。反省。
ゲームの勝敗的にはほぼ決まってしまったかな。
第6ターン以降は雪。制空権の効果も無くなり、またソ連側の戦時レベルも上昇するので、ドイツ軍の、特に大都市への攻撃は良く見ればほぼ無意味。それでも奇跡を信じてモスクワを攻撃しましたが・・・。ソ連軍の反攻が大失敗して、モスクワあわや、の瞬間もありましたが・・・。南方軍集団を補給切れにしたソ連部隊は、包囲攻撃にも、降伏判定にも耐え抜きました。

ということで、最終第8ターン終了時。ソ連軍勝利。

前半は私のルール理解が悪く余計に時間がかかったり、途中所用で1時間ほど抜けたりしたので、終局は21時頃でした。慣れれば6時間程度かな。
ゲームの勝敗部分については不甲斐ないプレイで申し訳なかったのですが、プレイそのものは独特な味で楽しめました。ソ連側についてのルール理解を深めた上で、また挑戦してみたいですね。約25年経ち再版された価値は充分にあると思います。
ポールさんがソ連側から見た
物語風レポートを挙げてくれましたので、合わせて見て戴きたく。
また、ネットでこのゲームの対戦記を調べたら、ちはら会で
以前プレイされているではありませんか。mitsuさん、さすがデス。
(おまけ)
6A版では選択ルールの天候決定表が抜けているようです。
タクテクス版の表を載せておきます。
以上、第54回茨城会の報告でした。

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