かみさんの
ブログ記事に触発されまして。
もしかすると週末の茨城会で対戦があるかもしれないので。
第1ターンの両軍の選択枝について検討考察してみました。
ゲーム実物を所持していない方には不親切な記事です。
ごめんなさい。
より広い作戦研究記事が旧GJ53号に掲載されています。もしお持ちでしたら御一読を。(部隊の戦力確認については、私と違う解釈ですが、その他については全面的に同意です。)こまいふさんは当然お持ちの筈。
今回、研究対象は北近畿(京都)、南近畿(大坂)の2エリア。
他については、幕府方は甲信越(新潟)、薩長方は北九州(長崎)、山陰か山陽(幕府方の移動による)を目標でまず決まりなので。
開始時、南近畿には徳川慶喜、松平容保、幕府軍3枚、諸藩7枚。
北近畿は西郷隆盛、薩長軍7枚。どちらもエリアは未支配状態。私の見解では、鳥羽伏見戦の開戦直前かと。
この状態のまま(両軍移動せず)存在するエリアの支配を試みた場合、どちらもサイの目1〜5で成功、6を出すと失敗で部隊全滅。(リーダーは復活再配置できるが・・・。)
一応確率で表せば、両軍とも成功が25/36、同時失敗が1/36。
5/36ずつ、片方が全滅。
幕府方のみ全滅なら、まあ史実通りといえますが、同じ確率で逆の事態もありえる。それも純粋にサイの目だけで・・・。
(史実で勝利した)薩長方とすると、この選択はあまり面白くないですね。
では後攻から検討ですが、幕府方が動かなかった場合、薩長軍で南近畿に攻め込んでみましょう。但し戦闘が目的ではありません。メインは「交渉」で勝負。
幕府方が戦闘を回避なら、薩長方は(今回は減点が無いので)戦闘宣言。
1ラウンドで、1ユニットでも除去できれば幕府方の交渉修正力は2に低下します。
それぞれの組み合わせでの勝敗比率(幕府:薩長:両者全滅)
幕府3、薩長4 (15:20:1)
幕府2、薩長4 (10:24:2)
幕府方が戦闘宣言なら薩長方は回避を選択。
この時点で幕府方減点1。
1ラウウンドの戦闘で薩長軍の損失3ユニット以上は可能性が低いと思います。
幕府3、薩長4 (15:20:1)
幕府3、薩長3 (15:15:6)
どうでしょうか。薩長軍のリスクは増えますが、リターンもかなり増加します。
テ〇リストと紙一重(失礼)の某私塾出身者であれば・・・。
因みに両軍ともに(全力で)戦闘は、不確定要素が多すぎて勧められません。
(戦力は戦闘解決時まで自軍でも未確認です。私のルール解釈だと、ラウンド終了時にも裏返すのでは。)
数回試してみました。勝敗はユニット数がある幕府方がやや有利に思いましたが、残るのが2〜3ユニットとなり、結局交渉に失敗で全滅の確率が上がるような。
さて、ルール上先攻は幕府方。南近畿から移動しない場合、上記のように薩長方から攻め込まれると分が悪い。ならば先に北近畿に攻め込んで薩長軍を足止めを考えます。
部隊全力で突入は、場所が南か北の違いだけになるだけで薩長の思う壺?だからダメ。
足止めだけなら最低リーダー1人と部隊1枚で良い。
ただし、1部隊でも送れば、交渉修正力は低下し、南近畿の交渉チェックは5、6で失敗となるが・・・。
そこで慶喜は考えた。どうせ部隊を分けるなら、修正が付く5部隊ずつで運用しよう。自身と5部隊で大坂残留。サイの目1〜4で交渉成功を目指す。松平と5部隊は北近畿に移動。戦闘は回避。薩長に1ラウンド殴られるが、運が良ければ部隊損失無いかも・・・。
更に運が良ければ(確率3〜6/36)京都も交渉で・・・。
どうですか、なんとなく史実っぽいでしょ?
でも残念ながら、京都(鳥羽伏見)の判定は順当な結果、大坂ではサイの目5を出して・・・。
こう考えると、鳥羽伏見開戦直前の両軍ジレンマを、それなりに表現しているように思いました。
では、慶喜はどのような采配を振るうべきだったのか・・・・。
実際の対戦の結果は・・・運が良ければまた後日に。

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