台風の直撃が危惧されましたが、開催強行。
参加者7名。
プレイされたゲーム。
Feuerland Spiele/テンデイズゲームズ「テラミスティカ:ガイアプロジェクト 日本語版」
旧GJ#53「戊辰戦争」
GJ#66「秀吉怒涛の天下統一」
JWC#04「バルジ大作戦」(第2版)
歴史群像「モスクワ攻防戦」
『ガイアプロジェクト』

先月に続き立卓。
今回はsinyamagさん、にしさん、Okaさんでの対戦。
『戊辰戦争』

見た目は小さめなのですが、結構手順が多い重量級の作品。
現状では幕末もののラスボスアイテムでしょうか。
私も以前に一度
プレイの経験ありますが。
もう5年前ですね。

mitsuさんとかみさんの対戦。
お二人ともベテランなので、午前午後で2戦こなされてました。
後日ちはら会ブログに詳細が載るでしょう。
ちはら会記事はコチラ。
かみさんの対戦記はコチラ。
『秀吉怒涛の天下統一』
畏友、MCさんがvassalモジュール(未公表)を作成されてまして。
ネット対戦ではMCさんvs私、MCさんvs水戸爺さんでそれぞれ10戦以上プレイしている筈ですが、私と水戸爺さんの対戦は初めて。
私が秀吉方を担当。

第0ターン、明智を打ち漏らし。早速の敗北フラグ(号泣)。
リスク管理を考えると、(史実とは順序逆になりますが)先に「清須会議」を発動!!、という手もあるのですがね。
ということで、第1ターンカードは同数。
途中、徳川に「洞ヶ峠」を発動してから柴田攻めを行ったのですが、越中〜越後に取り逃がし。また、「大返し」を「伏兵」で返された(結果2手番損)も響きました。(秀吉本人ユニットがいる場合には「大返し」での行動では「行動済にならない」との規定があるのですが、カウンターカードの「伏兵」の記載が優先(行動済とする)で処理しました。

最後までカード数で優位に立てず。「調略」や「太閤検地」を用いての逆転を狙いましたが「伊賀忍者」で止めを刺されました。

通常ルールだと、反秀吉方が若干有利ではないかと思われます。というか、途中で事故が起こると秀吉方のほうがリカバリーが大変な感じです。
バランス調整の選択ルールも幾つか準備されています。
個人的には「伊賀忍者」が強力すぎるので(3枚見て1枚強奪)、効果を少し弱めては、と思っています。
『バルジ大作戦』
エポック版、CMJ本誌23号、CMJ別冊16号、JWC4号と再版されてきましたが、今回はマップ・ユニットが拡大されてJWC「第2版」となります。

sinyamagさんとにしさんが対戦。

途中からは「コンプリート・ガイド」に登場のmitsuさんが実地アドバイス。
『モスクワ攻防戦』
歴史群像誌150号記念付録。ソロプレイ用の「バルジの戦い」との2in1で、¥1200というのはお買い得かと。
但し、ゲームバランス、勝利条件設定などがドイツ軍側に甘いのではないか、という指摘が上級者からあり。私も2回程ソロプレイしてみましたが、その意見に頷ける部分が多く。
実地で対戦してみると、また発見もあるかと思い、棋力同等以上の水戸爺さんに御相手願いました。私がドイツ軍担当。

ソ連軍前線部隊は戦力未確認で配置。内訳はこんな感じ。
4戦力が基本で、5が出たら不運、3以下ならラッキーという具合。

ゲーム前半は、ドイツ軍戦闘、移動、戦闘、ソ連軍移動、戦闘となります。
最南端(画像右側)へクス0517が3戦力以下だと、出目によってDEあり。
するとドイツ装甲ユニットが(補給切れ損耗覚悟で)前進すれば大包囲完成、圧勝確定では?の危惧もあったのですが、出たのは最強5戦力。他に攻撃した2ヵ所も4戦力でただ押しただけ、戦果不十分。序盤の突破はドイツ軍からすれば不発。2ターンの攻め方も、恐らく不用意だったと思います。反省。

水戸爺さんのTwから画像拝借。3ターンドイツ移動中。ソ連側戦線がしっかり出来ていて、平押ししかない感じ。モスクワどこですか。

それでもなんとか頑張ってツーラまでは落としましたが、カリーニンには届かず。本当は、あと1〜2へクス北側で押し込んでおきたかったのですけど。
ドイツ軍は損害累積で攻勢不可の撤退モード。あと半ターン粘りたかったですが。

第8ターンドイツ軍終了時。
ツーラが奪回されて、勝利得点計算箇所はドイツ5、ソ連2。
モジャイスクは奪回されるのほほ確定?も、ルシェフは無理で4:3終了だねと、終わりにしてしまいましたが、凍結ターンなので河川効果無視がありました。
ソ連第1戦闘で0602に支援付けて1:1。2/3成功。モジャイスクが第1戦闘で落ちていれば、第2戦闘でルシェフ3:1。2/3で戦闘後前進占領ですかね。
モジャイスクのほうの計算は省きますが、本来の勝利条件でもソ連勝利の可能性が4割程度あったようです。
デザイナーの山崎さんに質問メールしたところ、下記の御解答でしたので、上記考察のソ連軍逆転の可能性は無くなりました。
Q.「戦力比1:2未満」(自動的AEや、戦闘不成立)は、凍結ターンのコラムシフト適応前に判断でしょうか(7.2【2〜4】)。それともコラムシフト修正後(7.2【5】)に判断でしょうか。
A.これは、ルール7.2の【4】で「戦闘力を比較する【2】の段階で」とあるように、コラムシフト適用前に判定します。
まあ、自分のプレイ感覚的には4:3でもドイツ敗北。モスクワにも全然向かえてないですし。
所謂作戦級ゲームとしては(若干ゲーム的な手順が有効にはなりますが)手堅く纏まっているように感じました。両軍とも前半後半でそれぞれ攻勢、守勢を楽しめます。
惜しいのは勝利条件設定でしょうか。モスクワ陥落のサドンデス(5/6)はありますが、継戦となった場合、計算外なのは少し違和感が。
勝利判定7箇所でドイツが4箇所保持は史実準拠のようですが、それならば独ソ戦の最終勝者はソ連なので・・・。見た目判りやすく(過半数に)するなら、モスクワを2点、ヴォロネジ1点を加えて合計10か所、5:5で引き分け程度ではどうかと。
プレイヤーの技量によってもバランスは違ってくるでしょうから、一概に設定ミスとは言えないかもしれませんが。経験者であれば自己判断で調整できるのが非電源ゲームの良いところかと。
ちなみにプレイ時間は2時間強でした。
このゲームに触れて、新規や出戻りの方が増えるのを期待したいところです。
追加ルール、Q&Aが出ています。コチラからどうぞ。
以上、第94回茨城会の報告でした。

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