また例によって「日露戦争」ネタです。
理由あって、国内版3種の地図盤を改めて比較しました。意図されたものかどうかは不明ですが、幾つかの相違がありました。以前、他の方が指摘済みの事も含まれますが、後学のため記事にしておこうと思います。
図版は左からエポック版、中がコマンド40号版、右がJWC版です。

新賓の下の2ヘクス(2546、2547)や、清原の1ヘクス左からさらに2ヘクス左上(3147)はEP版、CMJ40号版ではヘクス全面が山地色の「完全山地」でしたが、JWC版では辺縁に丘陵色が存在し「不完全山地」となっています。この違いによって補給路が通るか否かが変わります。

荘河から蓋平につながる道路が山地を通過する部分です。
2箇所(2221、2320)、EP版では「完全山地」なのが、CMJ40号版、JWC版では「不完全山地」となっています。
また、CMJ40号版のみ、中央の河川が1ヘクスサイド分長くなっています。

賽馬集周辺です。こちらはJWC版のみ「不完全山地」となりました(ヘクス2237)。
道路が通過しているヘクス2339は、元々「不完全山地」と言えるかも。

こちらは清原から右上に3〜4ヘクスの河川。まず実際のゲームで使われることは無い部分ですけど。CMJ40号版のみ1ヘクスサイド河川が短いです。

マップ右下、昌城周辺。CMJ40号版のみ、わずかに拡大されています。ここも実戦で影響することはまずありませんね。

あとは、有名?なところは旅順の右下(ヘクス1603)。
EP版ではあまりにも陸地部分が小さくて、『恐らく海』だったのが、CMJ40号版では明確な半島状になり『陸地』との解釈が主流だったようです。JWC版ではマップ表現はCMJ版と同じでしたが、発売後にエラッタ・Q&Aが出て、『海として進入不可』が公式見解となっています。

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