
キャンプツーリングならではの楽しみがあります。例えば野営地の近くで温泉に入り、そこのセンターでビールとおでんを食べてそのあとゴロリとなって持参の本を読む。こんなことは普段の生活でもできることですが、受ける喜び楽しさが全然違います。長崎の近くにも温泉センターがままありますからカヤックを漕いだ後に時々入っていたのですが、受ける感激の次元が全く違うのです。また上陸後に自販機で飲むコーラ(日頃は飲みません)あるいはカルピス、この美味しさも日頃味わうことができません。野営地の近くに食堂を見つけ(こんなことはめったにありませんが)、そこで食べる野菜炒め定食は最高の御馳走になります。
就寝前の読書も日頃よりも比較にならないほど楽しいものとなります。種子島に持参したのはは「KAYAK誌」と「日本の島々、昔と今」です。KAYAK誌は既号の再読となりますが勉強になるし面白い。もう一冊は種子島が記載されている本や離島に関する本です。推理小説など続きが気になる本は寝不足の原因になりますから選びません。読書のためにもヘッドライトが必需品となります。
眠りに入る前と3時以降は(日の出が5時頃ならば2時以降)ラジオの時間です。目が覚めたらNHKのラジオ深夜便を聞きながらおもむろに出発の準備に取り掛かります。眠れなくてもラジオを聞きながら目をつぶっていれば、翌日の行動に支障はないものです。本とラジオがあれば楽しいテント生活がすごせるのです。

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