リバース・ストロークは後ろに進む時の漕ぎ方で、ストロークとしてはフォワード・ストロークの次に基本的な漕ぎ方ですが、実際のツーリングにおいては使用頻度は意外と少ないものです。狭い水路や洞窟に入りスピンができるほどの幅がないため後進で戻る時、側面から動力船などが接近し衝突を避けるため、崖や岸に正面からぶつかりそうになった時にバックして衝突を避けるため、その場でカヤックをスピンさせる時。こんな時にバックストロークのスキルが必要となります。
フォワード&リバース・ストロークに共通するポイントとしては、胴の回転で漕ぐ、水中ではブレードの角度が直角にすることです。逆に違いは、ブレードのバック側で漕ぐ、安全確認のために腰の回転とともに後方に顔を向ける、ストロークする側と逆の足に力をかける、ブレードを軌道を艇とほぼ平行にする、よりローアングルで漕ぐことなどです。
こちらの動画をご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=O-feCLPf-qw
セットアップでブレードを入れる側に胴を回ってます。この時パドルのシャフトがカヤックと平行にすればもっといいと思います。肘を胴近くに付き肘が少し曲がっていますが、肘や肩をストレスから守るためです。ただしストロークの間肘の角度が変わらないようにします。またブレードが水をキャッチするとき初めはブレードの裏側で水をキャッチしそれから直角で前方へ押し出しています。ブレードを最初にこのように当てるとカヤックは安定します。ブレードを水に入れる角度が90度を超えるとパドルが水に捕まってしまいバランスを崩し沈する可能性がありますから要注意です。
動画ではストロークごとにブレードの進入角度をチェックしています。後方の確認についてはストロークごとに胴を回すと同時に顔を回すのが基本でしょうが、私は臨機応変に対応しています。また動画では漕ぎ手の側にリーンをしていますが、フォワードストロークと同様に真っすぐ漕ぐのが基本ではと思います。体重を掛けると確かにパワーが増しますが・・・。
リバース・ストロークで思うように真っすぐあるいはターンするのは意外と難しいようです。練習を重ねることでスピードもがアップし操作力も向上するものです。

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