
対馬の地質は「対州層群」と呼ばれる泥岩あるいは泥岩と砂岩の互層が重なり合った地層を主として構成されています。そして海底の砂層の表面に水流や波浪の作用によって形成される漣(さざなみ)模様の痕跡が「漣の化石」(漣痕)と呼ばれています。これらのうち大地の変動により地上に隆起し露出したものが対馬には数多く見受けられます。
写真は上県町西津屋の漣痕で、上対馬町網代の漣痕とともに市の名勝として指定されています。シーカヤックで漕ぎながらこの漣痕を探したのですが、なかなか見当たらなかったのですが、内側に回り込んだところに漣痕が隠れていました。

千壽藻(ちろも)の漣痕。長崎県の天然記念物に指定されています。昭和27年の台風時の崖崩れにより地層が露出し発見されたそうです。

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