昨晩、潜った場所は、ダイビングポイントとは、まったく
関係のないところ。2年前は、足の踏み場もないくらいの
オニヒトデがいたのに、早くもサンゴが復活して、水深30mくらい
までテーブルサンゴでいっぱいになっていた。昨晩の風向きでは、
目指す魚場が二つに意見が分かれた。
「伊良部の方へ行こう」という人もいたのだが、数日前に潜った人が
「伊良部のオニヒトデは今すごいぞ!」と言ったので場所が
変更になった。
漁師はサンゴやオニヒトデの生態を研究したわけではない。
しかし30年以上の経験がある。「伊良部のオニヒトデが
なくならないのは、レジャーが捕っているからじゃないのか!」
と言う。その通りだ。レジャーダイビングをやっているかぎり、
なんらかの対策をとらなければならない。
駆除しているショップの人達は、オニヒトデ駆除を一生懸命
やってくれてはいるがそれが長引かしているのかも知れない。
オニヒトデは、ある程度食べつくすと突然いなくなってしまう。
ダイビング客の安全のために一生懸命に駆除している。
人間が環境を変えてしまったのだから、
「私達人間がやらなければいけない」
そんな使命感のようなものがあるのだろう。
「駆除するから増える」なんていったら
「なんの根拠があって」と逆に叱られてしまいそうだ。
漁師は経験から言う。昨晩も9時頃から月が出だすと
「やっかいだなぁ〜あと2時間ほどでサンゴが産卵するぞ」言った
通り2時間後にはサンゴの一斉産卵が始まった。
宮古の周囲を潜っている漁師の意見も参考にすればいいのだが、
一生懸命駆除しているのを見ると、そんな事も言えないなぁ。
