朝は船をとめているトゥリバーのバースから、機材や
空気ボンベを積み込むため漁協の浮き桟橋に船を
持ってくる。天気が良ければ、朝焼けが美しく、昇る朝日が
照らしだす光のスジにむけて船を歩かす。
朝から涼しい風に吹かれて気持ちがいい。
そんな涼しい時間は、アッという間にすぎて、船を
とめてから家に戻ると早くもセミがうるさく鳴きはじめる。
そのうるささは半端ではない。
今朝も見かけたが、子供たちが早起きして、セミを捕っていた。
昔は、セミを焼いて食べたと言う話も聞いたことがあるが、
子供たちは純粋にセミ(昆虫採集)捕りをしている。
朝の早い内はセミも木の下の涼しいところにいて、
寝起きなのかどうか比較的子供でも簡単に捕れる。
宮古島に来た頃、はじめに住んでいたところが公園の前で、
朝はゆっくり寝ていられないほどセミがうるさかった。
あまりにうるさいので虫かごと網を買ってきて、かたっぱし
からセミを捕ってやった。おそらく5〜60匹は捕ったと思う。
人間とは浅はかなもので、捕ってきたセミを家の横に
ぶら下げていたら、その合唱たるや耳をふさぎたくなる、
もはや騒音以外のなにものでもない。
近所の人に叱られたくらいだ。
セミの鳴き声という奴は、余計に暑さを感じさす。
これも自然の声として我慢するしかない。
