ローカル新聞に「徐行 蝶に注意!」
こんな見出しで記事が載っていた。
記者が取材で伊良部島に行ったときに、道路には
車にぶつかって落ちたと思われる蝶がたくさん
見られたそうだ。
伊良部島は蝶の宝庫としても知られている。
日本最大の蝶であるオオゴマダラ、ジャコウアゲハ、
ベニモンアゲハ、シロオビアゲハ
そしてアサギマダラなど蝶が乱舞している。
伊良部大橋がかかる前は、それほどの交通量もなく
スピードを上げて走る車もほとんどいなかった。
橋の完成で、急激に交通量が増え、スピードを上げて走る車に
蝶がぶつかって落ちてしまう。
車を運転していても、なかなか蝶まで目が届かない。
少しスピードを落とすだけいい。
そう、アサギマダラという蝶は、春から夏にかけて
本州の標高1000〜2000mの涼しいところで繁殖する。
その後、南西へと進路をとり
遠く沖縄、宮古、八重山、台湾まで
1000キロ以上に渡って飛んでくる。
2100`離れた場所で見つかったこともあるそうだ。
1000`以上の距離を飛んできて、車とぶつかって
終わらすのはかわいそう。
新聞には「蝶のいるところでは徐行してください。」
と書いてあった。
ほんの少しスピードを落としてあげてください。
