今年は、台風の影響で旧盆の月は見えなかった。
次回の満月は9月13日で「十五夜」
1年のうちで最も美しい満月。
月の放つ力も最大になるといわれている。
沖縄では、太陽に感謝するのと同じように、
月に感謝を込めて8月踊りや棒術、
獅子舞など各地で奉納される。
月の力が最強のこの日は感謝が伝わりやすいと
信じられている。
お餅に小豆をまぶした「フチャギ」を神仏に供える。
この餅は小豆が月の回りの星を模し、昼も夜も人を
照らす天体への感謝を表すとか、
月が母で、星は子供を表し子孫繁栄を願うと
伝えられている。
八月踊りや棒術、獅子舞を行うのは、月の力を借りて
魔物をまとめて退治する。
十五夜の月明かりには、なんでも見通す力があると
いわれ、隠し事がバレやすいそうだ。
沖縄の言い伝えに、こんな話がある。
赤ちゃんの誕生祝に駆け付けた3人組。
その中の一人は、赤ちゃんの命を狙って
人間に化けた魔物であった。うまく人間に化けていたが、
魔物が畳の十字になったところに座ると、十五夜の
月明かりで出来た影に尻尾が映し出され、
まわりの人がいち早く気づき、赤ちゃんは難を
逃れたとか・・・・
昔は月明かりの下で、オバァや母親から、
こんな昔話を聞くのも子供たちの
楽しみであったとか・・・・
