沖縄の方言には、発音を少し直すだけで、
標準語になる単語がある。
たとえば、雨のことを「アミ」、
船のことを「フニ」風を「カジ」
牛を「ウス」「牛を後ろから押せ!」という方言は
「ウスをチビ(後ろ)ウシ!」
となる。
学校では方言が禁止されていた頃、
標準語のことを「ヤマトグチ」と言った。
もうひとつ「沖縄製標準語」を「ヤマトゴキ」と
言ったそうだ。標準語で話しているのだが本土の人には
方言に聞こえる言葉。
鯉をクイ、枕をマコラ、番外編では、水をウォーラー、
洗濯機をワッシャーマシンなどがある。
また沖縄の地名や姓も標準語読みになったものがある。
金城を古くは「かなぐすく」と呼んでいたのが、
本土用に「カネシロ」
外人用に「キンジョー」になったといわれている。
幸喜(コウキ)喜名(キナ)というのがあるが、
これも本土風に、幸地(コウチ)
知名(チナ)に直されたといわれている。
島の人に話しかけられて「方言でわからなかった」
という話をよく聞く。
タクシーの運転手さんの言葉がわからなかったとか。
本土からの観光客に、方言で話しかける人は、
まずいない。標準語であるのだが、発音が方言に
聞こえるようだ。
