南に行けば行くほど、「男は働かない。」という話を
聞いたことがある。
沖縄も、本土とは違う時間が流れているのか、
働く意欲が感じられない。
沖縄の方言でも「テーゲー(適当、大まか)」という
言葉が否定的な意味でなく
むしろ肯定的にとらえられている感がる。
沖縄のテーゲーぶりを歴史から見ると、面白い資料が
あった。17世紀の薩摩藩から琉球への通達書に
「琉球では女性ばかり耕作していて、
男は「大形(テーゲー)」にやっている。
ちゃんと働かせろ。との一節がある。
琉球王府も度々、百姓たちに農耕を行うように
命じるが、男たちは魚ばかり捕っていて田畑は、ほったらかし
という光景があちこちで見られたそうだ。
さらにある村では、1年のウチなんと60日もの祭事が
あって、これもまた農耕の妨げになっていた。
王府は百姓の漁業活動を禁止したり、祭事を禁止したり
村々に監督官を派遣して指導するが、効果はあまりなかったと
書き記されている。
17世紀からテーゲーという言葉があったことにも
驚くが、筋金入りのテーゲーであるのが
わかる気がする。
宮古島にはホームレスはいない。
年間を通して温暖な気候であり、着るものに金がかからない。
財布を持って出かけるより、財布を持たずに出かける方が多い。
この島にやってきて、最初は漁をしていた。
お金が無くなれば、海にいけばいい。そんな生活だった。
当時、潜り漁師は20人ほどで、新しいスタイルの生活だと
思っていたのに17世紀から変わっていないとは・・・・・・
