沖縄の住居の半径100m以内には、必ず「御嶽」がある。
そもそも「御嶽」とは何なのか・・・?
御嶽は自然神を祀っているところ。
そして「神様の出張所」とも言われている。
ユタと呼ばれる専門の人が御嶽で拝むと、
これが神様を呼び出す合図。
「ニライカナイ本庁」から出先機関である御嶽に現れる。
そして御願の内容に耳を傾けてくれるそうだ。
そしてユタのオバァに対処法を伝えてくれる。
御嶽にも国会議事堂から県庁、町役場まで
色々あるという。
集落の御嶽は村役場、「斎場御嶽」のような
ところは国会議事堂。
なにか陳情したいことがあるとき、いきなり
国会議事堂に乗り込むのではなく
まずは集落近くの御嶽でユタを通じてお願いする。
御嶽は限られた人だけが出入りできる。
しかし最近は、高齢化が進み、後継者が見つからない。
草木に覆われて御嶽の場所さえわからなくなって
しまったところもある。
以前住んでいたすぐ裏が御嶽だった。
年に何度かこっそりとユタがきて掃除を
していたが、いつのまにか草木に
覆われてしまった。だからといって一般の人が入って
掃除をするというわけにはいかない。
これが御嶽のややこしいところなのだ。
