沖縄の「線香」は、本土の線香とは違う。
本土の線香は緑っぽい色をしているが、
沖縄の線香は黒い!
一本一本でなく平たい束になっている。
線香なのになかなか火が付きにくい。
だからなのか火をつけないで使うこともある。
極めつけは、香りがない!線香なのに匂いがしない。
そもそも「線香」とは呼ばない。
棒状の線香が6本くっついた形をしていて
「ヒラウコー」と言う。
線香は、親兄弟であっても、貸し借り厳禁!
持ち合わせがない場合は、気持ちの分だけ
お金を払って譲ってもらう。
使い方も、これまたややこしい・・・・
御願の目的によって使う本数が決められている。
自分の願い事をするときは、6本ウコーを
半分の3本にする。
7本ウコーは神様にお願いするとき。
これは七つの神という設定。
普段の御祈りのときは12本ウコーで、他にも24本ウコー
36本ウコーという使い方がある。
よく海辺で白い着物を着たオバァが御願しているのを
見かけるが、風が吹いているからか、火を使わずに
線香を使用している。この使いかを「ヒジュル・ウコー」
といって直訳すれば「冷たい線香」という意味になる。
子供の頃は仏壇があったので、いつも線香の香りがしていた。
沖縄の線香には香りはない。
