また、近所にアパートが建設されるようで
「地鎮祭」が行われていた。
沖縄では、家を作り終えるまでに、家づくりの
儀礼がいくつかある。
まず「地鎮祭」
その土地の神々にこれから行う工事の安全を願う儀式。
次がティンダティ(手斧立て)
これが本土でいう「起工式」にあたる。
その次がハーヤタティ(柱建て)
家主と工事関係者だけで祈願する。
次にンニアギ(上棟式)建物の骨組みが出来て
棟木をあげる儀礼で、今までの安全を感謝し、
これからの無事を祈願する。
次がヤーフチ(屋根葺き)屋根の半分が
できたときに行う。
次がヤーウチ(家移り)
元の家から新しい家の台所に「ヒヌカン様」(火の神)を
移す儀式。そして最後にメインイベント「新築祝い」となる。
これ以外にも床の間が出来たからとか、
床柱が入ったからとか
なにかとお祝い事をすることもある。
2階建てならそのフロアのコンクリートが
打たれるたびに「スラブ祝い」が行われ、
祝い金は3千円、家が完成するまでに最低でも
3回以上の祝いがある。
私の知り合いで、家を建てているときにユタに
見てもらったところ、家が完成しても、その家に
入ってよいのは一年後と言われた。
彼はその通りに家が完成してから一年後に
引っ越した。
沖縄は信心深いのだ。
