ダイビングショップから感染者が出たという話を
聞いたとき、不謹慎であるがどこかホッとする
部分があった。
ダイビングショップ第一号にだけはなりたくなかった。
感染することは悪くないとよくいわれるが、
この島の中では差別や偏見は避けられない
だろう。
この間、濃厚接触者になった人に会った。
保健所から濃厚接触者であると知らされ、
病院に検査に行ったそうだ。
病院玄関前で係の人が立っていて車の中で
検査したという。
終わって家に帰ると家には入れてもらえず、
検査結果が出るまでの3日間を近くの空き地に
車を停めてその中で自主隔離といえば聞こえはいいが、
ホームレス状態だったと嘆いていた。
他にも発症した60代の女性の記事が新聞に載っていた。
陽性確認後に入院措置、入院中は酸素吸入や
投薬治療を受けて10日に退院。
退院後に待ち受けていたのは周りの人からの言葉。
「退院しても2週間は自宅から出ないで。」
「病院から証明書をもらってきたのか。」
こんな電話がかかってきたそうだ。
この人には持病がありかかりつけの医者に行くと、
待合室で「車で待機してください。」と
その病院から求められたという。
正しい知識を持てば、こんなことは起こらないと
新聞に書いてあったが
小さな社会ではやはり差別と偏見が起こるのだろう。
