旅先に行くと、見慣れない、聞き慣れない
食材が出てきてビックリすることがある。
沖縄では本土と異なる独特な気候と
いうこともあり、普段馴染みのない野菜や
果物をたくさん見かける。
それを沖縄では「島野菜」と呼んでいる。
沖縄県では、「戦前から導入され、
伝統的に食されてきた地域固有の野菜」を
「伝統的農産物」と定義している。
この「伝統的農産物」がいわゆる
「島野菜」で、具体的にはゴーヤやヘチマ
シブイ(トウガン)ハンダマ、島ラッキョウ
などがそれにあたる。
沖縄県は、四方を温かい海に囲まれていて
亜熱帯気候に属し、高温多湿である。
本土に比べると、一年の気温差が小さく、
冬でも温暖な気候である。
品種にもよるが、夏は気温が非常に高くなり、
台風も襲来する。
そういう状況から農産物の収穫量は少なくなるが、
逆に冬、春にはたくさんの野菜が作付
され収穫されている。
また、土壌にも本土とは大きな違いがある。
沖縄は、大陸からの川やかいりゅうによって
推積した土壌や、サンゴからできた土壌が
多く、ミネラル分が豊富だ。
沖縄は長寿の島といわれていたが、それは
過去の話しで、肥満 糖尿、成人病では
各都道府県を追い越して全国トップとなっている。
その原因の一つが野菜離れといわれている。
島野菜が沖縄の健康と長寿を保っていたのかもしれない。
旅行先では、なにかと野菜不足に
なりがちなので、沖縄では存分に島野菜を
食べてください。
